今日、長男を幼稚園に迎えに行くと、担任の先生に話しかけられました。
「今日、お友だちと戦いごっこをしてたんですけど、相手のお友だちがヒートアップしてきたら、嫌になってしまったみたいで、、途中で床に倒れ込んで、その後もしばらく落ち込んでいました、、。」と教えてくれました。
長男の顔を見る限りいつも通りでしたが、「戦いごっこをして嫌になって落ち込んだ」というエピソードには
(あっ、、やっぱり今日もそういう事があったのか..)と思いました。
というのも、
「Aくんと戦いごっこをすると負けるから嫌だ」と長男から何度も聞いた事があったから。
言い出したのは、数ヶ月ほど前。
初めて聞いた時は、
「AくんとBくんと戦いごっこをした」という内容。
長男は銃とか剣とかは好きでしたが、私に「戦いごっこ」を挑んでくることはありませんでした。
だから、「幼稚園に行くと男の子同士でそういう遊びをするようになるんだな〜、お友だちと仲良さそうで良かった良かった」なんて思っていました。
しばらくして、またある日
「今日もAくんとBくんと戦いごっこした。Aくんが一番強いねん」と言う長男。
私は「そうかー、Aくんは強いんやぁ」と返しました。
Bくんは長男と同じくらいの身長。
でも、Aくんは体も一回りくらい大きくて、活発な男の子。だから戦いごっこも強いんだろぅなあと単純に思いました。
そして、またある日、
「どうして僕は負けちゃうのかなぁ」と言います。
悲しそうでもなく、普通のトーンで。
まるでボクシングを始めた少年の
「どうして負けちゃうんだろう!もっと強くなりたい!」みたいな、、
長男の向上心から出た言葉なのかと思いました。
それを言われた私は、
「戦いごっこの強くなり方」なんて分からないので、、
「どうして負けちゃうのかなぁ〜」とオウム返しをして会話を終わらせて しまいました。
(後になって反省)
そして、、またしばらくしたある日。
「また今日もAくんに負けた〜」と言う長男。
でも、今度は
前と違って悔しそうに言いました。
そこで
(アレ?戦いごっこ楽しんでないのかな?)と初めて疑問が湧いたんです。(遅かった)
長男に聞いてみました。
私「戦いごっこイヤなん?」
長男「うん。」
ええええええーーーー!!(驚愕)
私「なんで?!」
長男「だって、負けちゃうから。」
私「負けたら、痛いの?」
長男「うん。」
ええええーーー!!
「戦いごっこ」って痛いのーー?!
そうだったのか、、。
今まで、ちょくちょく「戦いごっこ」の話題を出してきたのは楽しいからじゃなくて、、
「嫌やから」やってんや。
すると、長男は怪訝そうな顔をして
「どうしてAくんは僕に戦いごっこしてくるのかなぁ」と続けます。
(あぁ、、長男の言い方が嫌そう。)
やっぱり嫌なんだと確信しました。
私「戦いごっこしたくないってAくんに言った事あんの?」
長男「言ってない。」
私「じゃあAくんは、〇〇ちゃん(長男)が戦いごっこイヤって知らないんじゃない?楽しいと思ってるんじゃない?」
長男「そうかな〜。」
私「今度イヤだって言ってみたら?そしたらAくんわかるんじゃない?痛いから嫌だって言ってみぃ?」
長男「うん..」
そしてその翌日。
一緒にお風呂に入っていたら長男が急に、
「今日ね〜、嫌だって言えなかった。。」
私「なんで言われへんかったん?」
長男「わからん、、。」
私「そっかー..。」
一瞬、何て言ったら良いか分からなくなりました。
私「...。じゃあ!また今度されたらイヤだって言ってみたら?」
長男「う〜ん、、。」
その日はそんな感じでその話題は終わったと思います。
次の日は「戦いごっこした」とも「イヤって言えた」とも言ってこなかった。
毎日戦いごっこに誘われているのか分からないし、しばらくは見守ろうと思いました。
その後も運動会の練習の話など、幼稚園での他の話も楽しそうにしてくれていたので、ちょっとその話題を忘れかけていました。
でも昨日久しぶりに、
「AくんとBくん、今日は戦いごっこしてこなかったよ」と言いました。
(あっ!そうだった。大事な事なのに忘れてた。母親失格や。)
私「そうなんや!良かったね」
長男「僕が戦いごっこイヤだって分かったんじゃない?そーじゃない?」とちょっと嬉しそうに言ったのです。
自分でイヤだと言えたのかは、その時は気が回らなくて聞けなかったのですが、長男が嬉しそうで私も嬉しかった。
そんな矢先の今日、
また戦いごっこを挑まれ、
(本人の表現では)「負けて」しまって落ち込んでいるという事らしかった。
でも意外にも、担任の先生の話だと途中までは長男も負けじと戦っているらしい。
でも、途中で「敵わない」と思ったのか急に床に倒れ込んでショートしてしまったらしい。
たぶん、、
Aくんは悪気があってしているのでは無いと思う。男の子同士なら「戦う」ものなんだと思う。(違う?)
私は長男を見つけたAくんが嬉しそうに駆け寄って来て「じゃれている」シーンを見た事があるけど、意地悪な感じはしなかった。でも大きなAくんが嬉しそうに長男を後ろから抱きしめていたけど、たしかに遠目には羽交い締めだった。
羽交い締めされた長男の顔は見えなかったけど、たぶん元気なAくんのテンションと、繊細ボウイの長男にはもともと温度差があるのかもしれない。
そして、その羽交い締めとかも
意外と痛いのかもしれない。。
マッチョとの握手は痛い、、みたいな。
担任の先生からは、Aくんにも注意していくけど、長男にも今後イヤな時はイヤって言える様に指導しつつ二人を見守っていきたいという感じの話をされた。
私もこの方針には納得なので、おまかせする事にした。
今回は(大人から見れば)些細な事。
簡単に言えば、
片方は楽しくて、片方は嫌だった。
大きくなるにつれ、友達関係でもっと深刻な問題も起こるかもしれない。
だからこれを機に「やめて」とか「嫌だ」とかって、自分の意思を相手に伝える事の大事さに気づいたら良いなと思う。
でも、別の大きな課題が出来た。
それは、子どもの話を聞く時、
これって「何かのサインかもしれない」と思って聞かないといけないという事。私も小さい時、学校とかで嫌な事があっても親には言えなかった。
私はイジメとかは受けたことないけど、きっとそういうのって親に言うのが恥ずかしかったり、心配かけたくなかったりして言えないものだと思う。だからこそ、会話の中から本音を見つけてあげないといけなかったんだ、私。今回は完全に失敗した。でもこの事を肝に銘じようと思います。