実家の両親には「体調が悪くて子どもの世話が大変だから、予定より早く帰省する事にする」とは伝えていた。
新大阪の改札前まで母が迎えに来てくれていた。
改札に私と子どもだけじゃなく、なぜか夫までも一緒に来ているのを見て驚いていた。
「新幹線の車内だけなのに付き添わねばならないほど娘(私)の体調が悪いのか?」と。
父の運転する車に乗り、実家に戻った。
「これで私が倒れても子どもの世話を見てもらえる」と車の中で少し安心した。
実家に着いたら、
母はわたしにコーヒーを勧めてきた。
いつもなら、即答で「飲む!」と言い二人でおやつタイムが始まるのに、「要らない」と言って寝込む私に、
「デキタノ?」というなぞの言葉を投げかけてきた。
全然ピンとこなかったけど、
妊娠を疑っているらしい...
あつ...
ものすごい「めでたい勘違い」をされていることに気がついた。
私は全力で否定して、「病院行ったらこれストレスなんやって。」という軽い感じで伝えた。
あれを食べろ
これが消化に良いだの
少しくらい食べないと治るものも治らないだのと言ってくるのだけれど、
全く空腹感さえないし、
食べたら吐くし、
母が言う事が「正しい」事とはわかっても勧められた食べ物すべて受け付けない。
「もう食べなくて良いよ」と
自分の体が言ってる気がしたので、従う事にして布団と仲良くしていた。
夕方、子どもとお風呂だけ入ったら、後は全部母が子どもの世話をしてくれた。
いつまでも、そうは頼れないだろうとは思うがとりあえず今はしようにも体が動かない。
その日は私はただ寝込んで過ごした。